2013年6月22日土曜日

ヌーンってなに?

こんにちは☆

今日はクロコノマチョウの調査のために飯田に行ってきました。
クロコノマチョウは近年分布拡大している蝶で、その北限が長野県にあります。
でも、拡大の要因はまったく分かっていないのです。

今日は中村寛志先生と4年の熊澤まゆちゃん3人で行ってきました。
前日に「学科タテコン」があり若干二日酔い…


クロコノマチョウの食草はヨシ、ジュズダマ、ススキなどのために河原沿いを捜索。
河原ではベニシジミのお出迎え☆



食草のツルヨシ発見!!
さあ!クロコノマチョウの幼虫ちゃんはいったいどこでしょう?


 
 
 
 
 
 
 
答えは・・・
ココです!3個体潜んでおりました。
見つかりましたか?
 
黒い頭がちょっとだけ目立ちます。
このように鳴かないけど、気配だけなんとなく?あるクロコノマチョウ。
擬音語でいうと・・・・
 
 
 
ヌーーーーーン」という感じ。
 
 
1ヌーン。
2ヌーン。
3ヌーン。。。
 
 
 

若齢のときは集合しています。
これは3ヌーンです。


ここから「顔コレクション」

これが普通タイプ。
 
 
縁取りタイプ。


茶色のちょっとやんきータイプ。
 

クロコノマチョウはいろんなタイプがあります。
おそらく脱皮してすぐは薄い色ですが、だんだん黒くなっているようです。

予備実験のために8ヌーンをお持ち帰りしました。
クロコノマチョウの気持ちを理解するために、まゆちゃんが家にクロコノマチョウを持って帰りました。

おそらく幼虫と「ヌーーーン」としていることでしょう。
幼虫の気持ちになることが飼育成功のカギとなるでしょう。
まゆヌーンがんばって!!

2013年6月14日金曜日

チャマちゃんの大冒険!

こんにちは☆

チャマダラセセリの室内飼育状況をお伝えします。
チャマダラセセリの幼虫はミツバツチグリキジムシロを主な食草としています。
食草はどこにでも生えている植物のため、餌の供給にはさほど問題ありません。

問題は!コレ!
さつきちゃ~ん。いなくなっちゃった!!」
このように幼虫は営巣するタイプで、巣が枯れたり、小さくなると引越しします。


いなくなった時は焦る、焦る!!
突然、行方不明になります。



10分後・・・・




いました!隣の葉に巣を作っていました~
あ~よかった。これで一安心・・・

とおもいきや、


他の子が今まさに移動しようと動いていました。
この時点で夜の11時。
しょがない、少し観察してみることにしました。
 頭を出して、あたりを警戒中?



大きな葉に移りました。これからどうやって巣を作るんだろう?
そしてどうやって巣にする葉を探しているんだろう?


すると突然!幼虫が葉をかじりました。
でもちょっとかじって終わり。食べないのかよ!!



ミツバをグルグル徘徊していました。
時々、葉のふちまで歩いていき、そこから見回すように行動も取っていました。


葉をかじったのは味チェック?
徘徊は営巣できる葉を探していた?
色々気になるチャマダラセセリの生態です。
しかし、すでに夜の12時30分。
ココで力尽きて帰りました。



翌朝、チャマダラセセリは…

無事に、かじっていない葉2枚を重ねていました。
まだまだチャマダラセセリの営巣システムは専門家の中でも明らかにされていません。
また観察して、明らかにしたいと思います☆

この子はのんびりしていて、毎日観察している私に対してもまったく懐かない「塩対応」っぷりが気にいっていますので「ぱるる」と名付けました。



それにしてもビデオが欲しい…

2013年6月10日月曜日

農学部ミヤマ保護区整備

こんにちは。
ちょっと遅くなりましたが、先週の信大AFC昆虫研ゼミの様子をお伝えします。
信大農学部には「ミヤマシジミ保護区」というものを昆虫研は作っており、ミヤマシジミを守っています。
農学部はかつてミヤマシジミが生息していましたが、2004年に絶滅してしまいました。
そのため、保護区を作り、再導入をして守っています。
ということでゼミで保護区を選択的除草し、整備することを行いました。

6月6日。
無事ミヤマシジミ幼虫が確認されました。
今日もアリさんと一緒☆




左うしろで中村寛志先生がビーバーで草刈中。
ビーバーが似合う教授…カッコイイ!!

手前のB4の芝と熊澤は半分遊んでる?
右うしろのM2の古屋だって手で草刈ってるのに…



草刈後。
ミヤマシジミ幼虫の食草のコマツナギと成虫の吸蜜源のアカツメクサは残しました。
コマツナギは秋口に刈ります。その時はミヤマシジミの卵は地面に産卵されているので大丈夫。
適度に刈らないと、コマツナギの方も病気がでます。




最後に刈った草や枝を処分。
B4の熊澤はなんとなく木を持って楽しそう!
意外と力持ちじゃない!!


ということで保護活動は継続させることが非常に重要です。
でも草刈等は一見地味でしょぼい作業です。

このようなしょぼい作業が実は重要で、絶滅危惧種保全のベースになることを忘れずにこれからも整備していきます^^

2013年6月5日水曜日

長野市民病院を訪ねて

先日、長野市民病院 病院長の竹前紀樹先生から突然お電話をいただきました。
先生のご友人の 故 甲谷昭さんという方が生前上高地に通っており、たくさんの花や昆虫の写真があるとのこと。
また先生がたまたまご覧になった信州大学山岳科学総合研究所主催の「涸沢談話会」のチラシで、私が「上高地の蝶」について講演することを知り、私に写真を見てほしいと電話してくださいました。

というわけで昨日は、長野市民病院に行ってきました。
たくさんの写真と解説がとても丁寧にまとめられていました。
せっかくなので少し紹介します。


植物、とくにに関する資料が多数ありました。


私はを研究しているので、やはり蝶が気になるところ。


蝶だけで50種以上の写真がありました!
現在、指定希少野生動植物と長野県の天然記念物に指定されているオオイチモンジもありました。
かなり鮮明な写真でうっとり。


あっアサマシジミもありました!
アサマシジミ・ヒメシジミ・ミヤマシジミの3種で「ブルース御三家」と呼ばれているんです。
私はこの種が好きなので、出会えてうれしかったです!
キレイですね。

しっかり場所と日付も明記されています。
このように保存されていることがとても重要です。このように明記されていると今後の資料になりえます。

とりあえず私が引き取らせていただきました。
竹前紀樹先生、貴重な資料をどうもありがとうございました。
またご入り用の方はご連絡ください。
多くの方に見てもらえるように今後公表する形を考えたいと思います。

信州大学山岳科学総合研究所 江田慧子

2013年6月3日月曜日

オオルリシジミ観察会

こんにちは。

虫屋に休日はありません。というか虫には休日という概念がありませんので、当たり前か。

6月2日。昨日は東御市のオオルリシジミ自然観察会に参加してきました。
保全は私たち研究者や行政、企業が中心となって行うものではありません。
やはり、そこで生活を営んでいる「地元の方」が中心となり行った時に、はじめて成功するものだと思います。
そこで、地元の方への認知を目的とした自然観察会が行われ、私たち研究者もお邪魔させてもらったりしています。

東御市のオオルリシジミは「北御牧のオオルリシジミを守る会」という地元の方が中心となり形成された会で大事に守ってくれています。



まず、「北御牧のオオルリシジミを守る会」からのあいさつ。
小山会長をはじめ、多くの方が会のメンバーとなって、パトロールや調査、講演会などを行っています。

手前が小山会長。




そして毎年多くのメディアの人も取材に来ます。
保護育成部会長の清水敏道さん取材に答えています。
abn長野朝日放送で6月15日(土)10:30~から3分間放映されるそうです!













オオルリシジミがいるとたいだいこんな感じになっちゃいます。
今年も100人ほどの方が来ていました。
私も見た~~い。



 そして、やっと出会えました。オオルリシジミちゃん!!
今年も元気でなにより。




キレイに開いてくれました。青の翅に黒い斑紋があるので、この子はメスです。


もう幼虫も見られました。クララの花穂にそっくりです。



といった感じで最初の予報では雨でしたが、無事に晴れて観察会は大成功でした。
最後に記念品の缶バッチがプレゼントされます!
たくさんの種類があり、同じものは5つもありません。子供たちはこの中から必至に一つ選んでいました。

いや~いいお土産ですね☆
と褒めてみたりして。実は私の手作りなんです!かわいいでしょー

「助教に缶バッチを作らせているのは私だけでしょう」と清水さん。
確かに…
でも断れませんから、来年も作ります!笑