2014年10月6日月曜日

御嶽山とチャマダラセセリ

こんにちは。
私たちが住む長野県は御嶽山の噴火により、連日ニュースに取り上げられています。

実は財団に助成していただいた保全研究のターゲットとしているチャマダラセセリはまさに、御嶽山のすぐ近くです。
噴火後調査地をみたところ、チャマダラセセリの食草であるミツバツチグリに火山灰が確認されました。
生態系にどのような影響があるかはこれからの調査課題です。


御嶽山がある長野県木曽町は高速道路がなく、私たちが住んでいる「伊那インター」で降りてさらに1時間以上下道を走行しなければなりません。
伊那インター周辺では、「災害派遣」と書いた自衛隊の車両を何台も見ました。
きっと御嶽山に向かったのではないでしょうか。

私はチャマダラセセリの調査のたびに御嶽山を見ていました。
自分が普通に見ていた山がそうなってしまうことに、ただただ呆然としてしまいました。

被災された方へのお見舞いと亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
私も自分がすべきことを少しずつ考えて生きたいと思います。

江田慧子

2014年9月7日日曜日

不思議な依頼

こんにちは、今年は天気が不安定であまり調査に行けずイライラしている江田です。


そういえば、8月中旬の東京出張中に不思議な依頼がきました。

「サイエンスアゴラで行われる「科学における発見、数学における発見」の講演者の聞き手となってくれませんか?」


え???
サイエンスアゴラってなに?
数学?
聞き手?

色々聞いているうちにだいぶ趣旨が分かってきましたw
数学、統計を使った研究の最先端を一般の人へ向けて発信するのですが、おそらく難しすぎますよね。
そこで、科学には携わっているけど、「数学」は研究していない若手を聞き手に設定して、講演者に積極的に質問させて、一般化をはかるというものらしいです。

なんとこのブログを読んで聞き手役を依頼していただきました!いえーーーい。


確かに「数学」って難しいですよね~
しかも、私の分野のように綺麗な風景や生物の写真もない・・・
数式が羅列されるイメージ・・・

だからこそ!私が一般人として、色々素朴な質問をしまくりたいと思います!!


No.175 11月9日 10:00-12:00 「科学における発見、数学における発見」東京国際交流館3階メディアホール

サイエンスアゴラ自体も楽しそうですので、みなさんもぜひお越しください!

日程:2014年11月7日(金)、8日(土)、9日(日)
会場:東京都江東区青海(東京台場地区周辺)
主催:独立行政法人 科学技術振興機構(JST) 科学コミュニケーションセンター


江田慧子

2014年8月18日月曜日

「山の達人」になれました~

こんにちは!

前回お伝えした長野県が募集している山の達人への採用が決まりましたv(。・ω・。)
私が採用された分野は「伝える:環境教育」です。
これから真の達人になれるようがんばります!!



そういえば、今度行う財団主催の「科学セミナー」も環境教育じゃない?w


江田慧子

2014年6月23日月曜日

山の達人!?

先日、長野県で「山の達人」なるものを募集しはじめました。

  「信州 山の日」の制定を契機に、信州の山の魅力を発信するため、『信州の山』に関連した『きらりと光る』様々な取組を行っている方を幅広く募集します。

だそうです。

達人は、6部門あり、各部門1人ずつ選出されます。

①自ら山を「親しむ達人」
②山の恵みを「活かす達人」
③山の魅力を「伝える達人」
④山に「誘う達人」
⑤山や人を「保つ・守る達人」
⑥その他山の「○○達人」

です!

生物多様性を「伝える達人」として応募しようかな~

今年は「山の日」制定で、信州は盛り上がっています!
みなさんもこれから選ばれる達人と信州の自然を満喫してみませんか?o(*⌒―⌒*)o

7月7日(月)の七夕の日が締め切りです!

2014年6月10日火曜日

飼育漬けな生活

お久しぶりです。江田です。
最近、デスクワークを怠っており、財団の方(というか小倉さん)に怒られそう・・・

今は飼育に追われております。
チョウの飼育は幼虫段階に入りました。

オオルリシジミの幼虫です。
今年は1日で11ペアのケージペアリングに成功しました!
母蝶が産卵し、今1000卵くらい卵が取れました。

そして、このたび無事に幼虫が孵化しました。

いっぱいついております☆
かわゆす。もえ~


そして、チャマダラセセリは・・・
残念ながら長野県産の交尾済のメス成虫は捕獲できませんでした。

そのかわりに!他産地のチャマダラセセリをゲットしましたw

今は150幼虫くらいが研究室にいらっしゃいます。
今、温度反応をみるために、部屋ごとに温度が異なる「マルチインキュベータ」で飼育しております。

↓めっさいっぱい入ってるぅ~


ポットを見てみると・・・
こんな感じです。




中をあけてみると、
あやしい葉のかたまりが。




私に剥かれて出てきたのは・・・
チャマダラセセリの幼虫。
ジュニアちゃん。




こんな感じで、毎日幼虫ちゃんたちと暮らしております。

もうすぐ夢の中でも飼育をするような季節になってきます!
ぬーーん。寝不足~(±_±)

2014年4月27日日曜日

日本国際賞出席からのギフチョウ調査

こんにちは。
4月23日に東京で「日本国際賞の授賞式&祝宴」がありました。
私は去年、国際賞と同じテーマの若手助成を受けたので、今年はやじ馬として参加してまいりました。
今年も楽しかったなぁ。
一年ぶりに国際賞メンバー?の木下さんや小山さんともお会いでき、楽しかったです☆
財団の中原さんや小倉さんも私のことを覚えていてくださいました~
ちょっとだけ残念だったのは、今年の助成者の方とお話できなかったこと。
交流できる機会があったら、共同研究、ブログ、セミナーの話とかができ、今後の研究に役立つと思いました。



その後、東京から長野県小谷村に向かいました。
目的は小谷村の受託研究「ギフチョウ・ヒメギフチョウ」の調査です。




無事に確認できました!
私、2種の蝶を同時に見たのは初めて(*^ワ^*)



まだ成虫はオスばっかり。

はやく、卵のシーズンになれないかなぁ。
私は、葉っぱをめくってカウントするという地味な作業が意外と好きなの

そのあと、調査中に新潟県糸魚川でヒスイ探しをしちゃいました。



結局それらしいものは見つからず、お土産品を買いました。





1週間ほとんど外に出ていたのですが、あちこちで手料理とお弁当をいただきました。
祝宴でのフルコースもいいけど、やっぱり旬の食材を使った、愛情?こもった手料理が一番おいしいかったな。
来週も新しいところに行って、新しい手料理が食べられるといいなぁ。




2014年4月9日水曜日

新聞の一面に載りました。

こんにちは。
長野県伊那市の高遠城址公園のが開花しました!
見に行きたいなぁ。

4月7日の長野日報の一面にミヤマシジミのパンフレットの紹介を載せていただきました。

コレ…私ですwミヤマシジミをやさしく見つめる感じ?で撮っていただきました。



そして翌日から「パンフレットが欲しい!」というお電話をたくさんいただきました。

電話するのちょっとやだなぁと言う方は信州大学農学部の事務にも置いてありますので、農学部にいらしてください☆

ミヤマシジミの保全がますます進むことを願っています。

江田慧子

2014年4月1日火曜日

チャマダラセセリの論文提出!

こんにちは。
東京は花見シーズンのようですね。テレビを見て、長野県民の私も花見に行こう!と思って外に出たところ、まだ梅さえも開花しておらず、がっかりした江田です。

今日は国際科学技術財団でいただいた助成金の成果を報告します。

私のテーマは「長野県の半自然草原に生息しているチャマダラセセリの保全・保護に関する生態学的研究」です。

今回、「チャマダラセセリの飼育方法について」の論文を信州大学環境科学年報に提出しましたd(⌒o⌒)b

まだ、受理されていませんので、概要のみを報告します。


チャマダラセセリはちゃんとした飼育方法はあまりない。
・そこで、色々な飼育方法を試して、一番よい方法を模索してみました。

☆野外での網掛実験
天敵を除去するために、卵に網掛をして野外で観察しました。

しかし、卵から孵化した幼虫はすべて行方不明となってしまい、網掛は適切ではないと判断しました。

☆採卵実験
1メスからより多くの受精卵を確保するために、色々装置を作りました。
最初は食草を入れた水槽に母蝶を入れて、ゴースをかけました。
ゴースは母蝶が天井付近を歩いて、食草にたどり着けるように設置しました。

しかし、母蝶は水槽の中を歩き回ってしまい、産卵してくれませんでした。
そこで、ゴースをガラス板に変更しました。そして、思い切って上から白熱電球を当てました。
これは昆虫の世界で強制産卵装置「リシャール法」と言います。
ライトの明るさと熱で、産卵刺激になるという半面、母蝶が痛むというリスクがあります。


母蝶が弱ってしまうのでは?と心配しましたが…モリモリ産卵してくれました!!
1メスで110卵を採卵することができました!
これは今までの報告の中で最も多い採卵の成果であるといえます。


☆プランター飼育
得られた110卵を使って、プランターで集団飼育したところ、45蛹を得ることができました。



そして、実験室で越冬させて、翌年に放蝶することができました。


☆室内個別飼育
25℃と20℃と一定条件のもと、卵から個別飼育しました。


その結果、20℃では47.1%、25℃73.3%が蛹化しました。


☆幼虫の営巣観察実験
2013年に採集した6卵中、5個体が正常に孵化しました。
蛹になったのは4個体で、卵からの生存率66.7%でした。
幼虫期間における巣の移動回数は、平均4.25回で、個体により最大6回、最小3でした。
平均13日に1回のペースで巣を移動していることが分かりました。


こんな感じでした☆

去年はチャマダラセセリがほとんど見れずにあまり実験ができませんでした。

よって、チャマダラセセリは今年度から長野県の保護計画策定の指定種になるようです。
つまり、長野県が本気でチャマダラセセリを守ることにした!ということです。
これも助成の成果といえるでしょう!
これからもチャマダラセセリを見守っていきたいと思います。

国際科学技術財団から助成していただいたことをきっかけに、チャマダラセセリの保全が進むよう研究を進めたいと思います。

国際科学技術財団と関係者の皆様、今まで本当にありがとうございました(〃^∇^)o_彡

助成期間は終わりましたが、私はブログで発信し続けたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。

江田慧子

2014年2月19日水曜日

信大ジャム絶賛販売中!

近年、大学も地域貢献、地域貢献と叫ばれておりますが…


これこそ!地域貢献ではないでしょうか!!

信州大学農学部でジャムの販売が解禁されましたo(*^▽^*)o
今までにない豊富なラインナップです。




いっぱい並んで、ディスプレイされておりました。



2月18日に販売されたばかりなので、まだまだいっぱいありますが、ひっきりなしにお客さんが来ていました。



壁にはジャムの種類が掲示されていました。



私が買った「かりんジャム」
ラベルがめっちゃかわいい(*^-^*)
これ、学生がデザインしたそうです。
あと、限定の「やまぶどうジャム」を買いました。



私が行った時も取材が来ていました。
新聞に出たみたいなので、今はいっぱいお客さんが来ています!!
地域の人にも喜ばれているみたいで、私もうれしかった~


欲しい方は信州大学農学部まで!


〇限定販売品((3品)
はちみつ         500円
ポートランドジャム   380円
山ぶどうジャム     380円

〇以下は制限なし
アップルビーンジャム 330円
りんごジャム      330円
ブルーベリージャム  380円
プルーンジャム     380円
カリンジャム       380円
ぶどうジャム      380円
ナイアガラジャム    380円
イチゴジャム      500円

花豆煮豆 小瓶       250円
花豆煮豆 大瓶       500円


限定品はすぐなくなっちゃうかもよ~

2014年2月8日土曜日

シンポジウム予告

こんにちは!
今日は大雪で、家から出ることができません。。。←ということにして学校行かず(。≖ิ‿≖ิ)
中央道も通行止めですので、どこも行けず、今日のスケジュールはすべてパアになってしまいました。


なので、初めて家でブログを書いております。



することもないので、シンポジウムを告知します!!!

事業名:生き物と人が豊かに生きる「絆」づくり
日時:平成26年3月8日(土)13時00分~16時30分
場所:豊科交流学習センター「きぼう」
内容・趣旨:
自然保護に関わりの深い著名な2名の講演会を第一部に行い、多くの市民に信州の生物多様性について正しく理解し、考える機会とします。
第二部では、長野県にある自然保護団体のフロアディスカッションを行い、交流・連携の機会とする。
主催:ミヤマシジミ研究会
共催:信州大学地域戦略センター、長野県(自然保護課

参加料 無料


講演はチョウの研究で有名な石井実教授(大阪府立大学副学長)と、
本学で歴史、民俗学を研究されている笹本正治教授(信州大学副学長、地域戦略センター長)に講演を依頼いたしました。

その後、普通はパネルディスカッションをやるのですが、それではエライ人だけがしゃべって、聞いている人はつまらないと思いました。

そこで後半は、フロアディスカッションをやります!
フロアの人たちに話をしてもらいたいと思います。
日ごろの疑問とか大学・行政に対する要望とか・・・
そして自然保護に携わっている人同士が連携して、信州の豊かな自然を守る活動がより加速する会にしたいと思っています。

事前予約不要なので、よかったら来てください☆

チラシは私が作りました!
校正代をケチって、作成枚数を増やしました♪♪v(⌒o⌒)v♪♪

チラシが必要な方やシンポジウムに関する問い合わせは、江田までお願いします。




2014年1月28日火曜日

ブログトラブルと問合せ

こんにちは☆

遅くなりましたが、2014年もよろしくお願い致します(-_-)ノ☆・゚

実はブログを書きたくても書けませんでした…
というのもGoogle ChromeNortonのツールバーに対応しておらず、Nortonを更新したとたん、使えなくなってしまったのです。・゚゚・(>д<;)・゚゚・。
調べましたが、イマイチ分からず・・・
とりあえず、Nortonのツールバーを消すことで対応しました。←根本的解決にはならないですが・・・

そして、今日復活!!
またブログが書けるようになりました。



私がアワアワしている間に、ブログを見ている方からお電話をいただきました。
用件は2つ。

1ミヤマシジミを増やしたい!
いやぁ、ありがたいことです。
生き物を守るというのは、一人の力では無理です。
また、研究者や行政が、わーわー言っても正直ダメです。
生き物を共に生活している、「地元の人たち」が守りたい!と思ってくれることが一番大切で、それが保全を成功させる近道だと思っています。

でもむやみに放してはいけないのです。それぞれの地域には固有の遺伝子個体群が存在するので、人間の勝手な都合で混ぜるわけにはいかないのです。
教えていただいた場所は食草のコマツナギはあるものの、ミヤマシジミ自体はいなさそうとのこと。
ミヤマシジミは、冬は卵で越冬しているので、春になったら、依頼があった地域の近くを見に行きたいと思います。
近くにいたら、増やして放蝶もありです。
いなかったら、他に貴重な蝶がいないか探してみたいと思います。


↓春になった幼虫が孵化して、こんな感じにいてくれたらいいなぁ~




2.去年ヒメギフチョウがいなくなっちゃったが大丈夫か?
う~ん、これも難しい。
というのも生き物に関して、「居た」という証明がしやすいですが、居なかった「ゼロ」証明は極めて難しいのです。
人間の力では全数調査をしたつもりでも必ず見逃しています。
よって、1年くらいいなかったからといって、すぐに諦める必要はありません。

継続的に探してみてくださいとしか言えませんでした…(´・ω・`)

↓ヒメギフも生きているといいなぁ。

短い電話でしたが、色々考えさせられる内容でした。



こんな感じで今年もはじまりましたので、イベントをやります。←なんのこっちゃ。

2014年は38日(土)に豊科交流学習センター「きぼう」でシンポをすることにしました!!!
長野県内の自然保護団体にも声をかけて、みんなで生物多様性を語る会にしたいと思います。
詳細は随時公開していきますので、お楽しみにo(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)o